闇の傀儡師 藤沢周平
2007年3月11日 読書録お芳が一番好き。
なかなか面白い書き方だと思った。
主人公源次郎が中心の小説風なしっかり説明とかもある文章の合間合間に、謎の人物の謎の会話が紛れ込んでいる。
途中から怪しいと浮かび上がっていた人物が結局犯人だったのが、残念といえば残念。
もう一つくらい捻ってあるだろうと、読んでいる最中ずっと期待していただけに。
義理堅く独自の正義感に基づいて行動している源次郎も好人物だけど、やはりお芳が好きだ。
秘密組織の一員だけど、ふとした弾みで惚れたのか色々と手を貸すのがいい。
仲間が、「逃がすために折檻を受けて…」と本人から私は苦労したと言うのではなく、遠まわしに人柄が伝わっていくのもいい。
上層部の非情さが印象に残った。
最後の方で、「お前も腕利きの部下を失ったが、私もひとりなくした。
だが、あいつは事情を知りすぎているし…」と会話する二人がたまらなく憎らしい。
小説が部下の方の目線で語られているから感情移入してしまったのかもしれない。
冷たい上司っていうのも面白いとは思うんだけど、彼らが苦労したのを何だと思っているんだ。
と、ちょっと気に食わなかった。
なかなか面白い書き方だと思った。
主人公源次郎が中心の小説風なしっかり説明とかもある文章の合間合間に、謎の人物の謎の会話が紛れ込んでいる。
途中から怪しいと浮かび上がっていた人物が結局犯人だったのが、残念といえば残念。
もう一つくらい捻ってあるだろうと、読んでいる最中ずっと期待していただけに。
義理堅く独自の正義感に基づいて行動している源次郎も好人物だけど、やはりお芳が好きだ。
秘密組織の一員だけど、ふとした弾みで惚れたのか色々と手を貸すのがいい。
仲間が、「逃がすために折檻を受けて…」と本人から私は苦労したと言うのではなく、遠まわしに人柄が伝わっていくのもいい。
上層部の非情さが印象に残った。
最後の方で、「お前も腕利きの部下を失ったが、私もひとりなくした。
だが、あいつは事情を知りすぎているし…」と会話する二人がたまらなく憎らしい。
小説が部下の方の目線で語られているから感情移入してしまったのかもしれない。
冷たい上司っていうのも面白いとは思うんだけど、彼らが苦労したのを何だと思っているんだ。
と、ちょっと気に食わなかった。
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